アトピーの人でも、肌の状態が落ち着いていて、施術部位に炎症や傷がなく、医療機関または施術施設の確認を受けられる場合は、脱毛施術を受けられることがあります。ただし、アトピーの程度や使用中の薬、脱毛方法によって条件が変わるため、自己判断で予約するのは避けてください。
赤み・かゆみ・湿疹がある時期や、掻き壊し、出血、化膿、強い乾燥がある部位は、施術を延期するのが基本です。
アトピーの人が脱毛施術を受ける主な条件
受けられるかどうかは、次の条件を満たしているかを基準に判断します。最終的な可否は、施術前の診察やカウンセリングで決まります。
- 施術部位に湿疹、強い赤み、腫れ、傷、出血、化膿がない
- かゆみが強くなく、最近、症状が急に悪化していない
- 肌の乾燥が強すぎず、照射や摩擦に耐えられる状態である
- 使用中の塗り薬や飲み薬を施術施設に申告している
- 医師や施術者から、使用する機器と出力で施術可能と判断されている
- 施術後の肌トラブルに対応できる医療機関や相談先が確認できている
「アトピーがある」という理由だけで一律に施術できないとは限りません。一方で、肌が落ち着いていても、薬の種類や施術部位によっては断られることがあります。
施術を延期したほうがよい肌の状態
次の状態では、脱毛よりも先に皮膚の炎症を治療することが優先です。
- 湿疹や赤みが広がっている
- 強いかゆみがあり、掻き壊している
- ジュクジュクしている、かさぶたや出血がある
- 毛穴の周りに膿や強い腫れがある
- 日焼け、やけど、傷、虫刺されがある
- 施術直前に症状が悪化した
炎症のある皮膚にレーザーや光を当てると、刺激によって赤みや痛みが強くなる可能性があります。また、傷や感染が疑われる部位は、施術によって状態が悪化するおそれがあります。
脱毛方法によって条件は異なる
脱毛方法には、医療機関で行うレーザー脱毛、サロンなどで行う光脱毛、ワックス脱毛、家庭用脱毛器などがあります。アトピーの人は、方法だけで決めず、肌への刺激、出力、施術後の対応を確認してください。
| 方法 | 確認したい点 |
|---|---|
| 医療レーザー脱毛 | 医師の診察を受けられるか、炎症がある部位を避けられるか、肌状態に合わせて出力を調整できるか |
| 光脱毛 | アトピーの肌への施術経験、出力調整、トラブル時の対応先を確認できるか |
| ワックス脱毛 | 毛と一緒に角質をはがすため、乾燥や炎症がある肌では刺激が強くならないか |
| 家庭用脱毛器 | 使用説明書の対象条件を満たすか、肌に炎症や傷がないか、低い出力から試せるか |
特にワックス脱毛は、毛を抜く刺激に加えて皮膚表面への負担が生じます。アトピーの症状がある部位や、乾燥でバリア機能が低下している部位では、避けたほうがよい場合があります。
ステロイドなどの薬を使っている場合は申告する
塗り薬や飲み薬を使用している場合は、薬の名前、使用部位、使用頻度を施術前に伝えてください。薬を使っているから必ず施術できない、または必ず施術できる、とは判断できません。
薬の種類や肌の状態によっては、施術施設が延期や医師の確認を求めることがあります。施術のために自己判断で薬を中止したり、塗る量を減らしたりしないでください。
予約前に確認すること
予約する前に、アトピーがあることを伝え、次の点を確認します。
- アトピー性皮膚炎の症状がある人を施術対象としているか聞く
- 炎症、傷、色素沈着がある部位を避けて施術できるか確認する
- 使用中の薬を伝え、施術可能か判断してもらう
- テスト照射や肌状態の確認を受けられるか確認する
- 施術後に赤みやかゆみが出た場合の相談先と対応を聞く
医療レーザー脱毛を希望する場合は、皮膚科の診察を受けられる医療機関を選ぶと、施術の可否や肌トラブルへの対応を相談しやすくなります。サロンを選ぶ場合も、医療機関ではないため、診断や治療はできない点を理解しておきましょう。
施術前後に気をつけること
施術前は、肌をこすったり、スクラブや刺激の強い化粧品を使ったりしないようにします。自己処理が必要な場合は、施設の指示に従い、カミソリで強く何度もこすらないことが大切です。
施術後は、入浴、発汗、日焼け、衣服との摩擦などで刺激を受けることがあります。保湿方法や当日の入浴、運動、薬の使用について、施術施設の説明に従ってください。
赤みや痛みが強くなる、腫れが広がる、かゆみで眠れない、膿が出るといった症状がある場合は、施術施設へ連絡し、必要に応じて皮膚科を受診してください。
アトピーの人が脱毛を受ける条件のまとめ
アトピーの人が脱毛施術を受ける条件は、施術部位の症状が落ち着いていること、傷や感染がないこと、薬の使用状況を申告すること、施術者または医師が可能と判断することです。
まずは施術前に「アトピー性皮膚炎がある」「現在使っている薬」「最近の症状」を伝え、テスト照射や延期の必要性を確認してください。炎症や掻き壊しがある場合は、症状が落ち着くまで施術を控えましょう。







